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タブリンの窓

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タブリンの木製恐竜骨格模型 制作記録 & 戯れ言 http://taburin.jimdo.com/ taburinあっとkfx.biglobe.ne.jp

Smilodon populator

 スミロドンというのがいます。剣歯虎とかサーベルタイガーとか、かっこいい呼び名がありますが、トラ(ネコ科ヒョウ属)とは直接つながらないネコ科(マカイロドゥス亜科スミロドン属)の仲間です。だから「サーベルキャット」と呼んだほうがいいようです。

 さて、以前、1/10で頭だけ作ってみたのですが、何となく全身を手がけてみたくなり、年末から学習中です。
 Smilodonには、古いタイプのSmilodon gracilis(250万年~50万年前の北米, その後あらわれたSmilodon fatalis(S.californicus?,S.floridus? 160万年~10000年前の北米), 最後期に南米にあらわれたSmilodon populator(100万年~10000年前)という種類がいるようです。(ここではMachairodus,Megantereonは除きます)
今回は、この三種の中から、Smilodon populator(ブラジル産)を試すことにしました。理由は簡単、サイズが大きめだからです。
 しかし、資料が少ない!!
 一番多く発見されているのは、LAのタールピットでもよく見つかるS.californicusのようですが、この南米ブラジル産のSmilodon populatorはあまり多く見つかっていないようですね。

 ともかく、この犬歯(ネコでも犬歯)の巨大なスミロドンは、なかなか見応えもあります。
 しかし、犬歯がでかいと見た目はごついのですが、佐々木小次郎の長剣のように、扱いは難しかったようです。
 下顎は120度ほども開くことができる構造のようですが、今のトラやライオンのように顎の筋肉付着部となる突起が小さい。その上、長い歯は見た目はいいが、てこの作用で変な方向に負荷が掛かると折れやすいはずです。生きた獲物にむやみに突き刺すと、獲物が暴れた場合は極めて危険でしょう。
 今のライオンやトラは、獲物の吻部や気管などをくわえ込んで、呼吸停止を狙うようです。一方、スミロドンは走りは遅かったようですが、前肢は非常に強力で、獲物をしっかりと押さえつけることができたようですから、押さえつけて、急いで頸動脈に歯を突き立てて、後は失血死するのを待ったのかも知れません。

 さて、制作上の話ですが、まずは頭部の問題。
 こういった哺乳類は、恐竜や爬虫類と比べると脳容積がでかいんですよね。つまり、脳函がでかい!となると、脳函をしっかりとくり抜かないと、結構、頭部が重くなるのです。しかし、この脳函を綺麗にくり抜くことは容易ではありません。
 さらに、歯がheterodontなので面倒です(笑)
 また、脊椎も恐竜などよりかなり複雑な形状をしています。
 そして何より、手根骨、足根骨(それぞれ、手首や足首を構成する骨群)がかなり面倒なんですよね。
 これらが哺乳類を敬遠してきた?理由です。

 さて、とりあえず学習していますが、頭だけをまずは作ってみよう!ってことで、20%スケールほどでやってみています。

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 歯を入れるのはともかく、鼻腔内の鼻甲介(巻紙のような骨組織 粘膜面積の拡大により嗅神経分布域の拡大、保湿効果など)まで再現するとなると大変なことです。

 まだ、カメもディメトロドンもラプトレックスも完成していないのに…
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by carnotaurin | 2010-01-09 23:48 | 恐竜