墓参
ゾウのmolar臼歯についても詳しく知らなかったので、それについて勉強するだけでも大変でしたが、かなりわかってきました。今では、歯を見ただけでおよそのゾウの種類の見当はつきますぞ。(←大げさな!)
さて、今日は実家に墓参で戻ってきました。
私の姉、享年7歳。昭和40年10月30日没。私が4歳のときでした。
何十年たっても、私の中ではあの当時のままの姉。
以前にも書きましたが、いろいろな姉との場面が思い出されます。
墓は実家近くの雑木林に囲まれた小高い山の上。
10年ほど前、頂上の墓周辺の雑木林が伐採されて、今は日の光が当たります。
子どもの頃は、このうっそうとした木立の中の墓場に、何かしら感じていたものです。
我が家の墓の一番奥右にある姉の小さな墓石は、少し左に傾いていました。
今度来るときには直さなくては。
墓石も少し汚れていたので、私は手で水をかけながらこすりました。
すると、連れて行った娘らも、自ら手を出してこすり始めました。
母も娘に話しかけていました。
特に母にとっては、母の人生で一番幸せで、一番つらいあのころだったと思います。
何十年たっても、元気に遊び、手伝い、甘えた姿、
病院で横たわり、「わたし、死ぬの?」と話しかけた姉の姿は、
母の娘として永遠に存在し続けます。
きれいな晴れ着を着て陽の光に眩しそうに少しうつむいた姉の遺影には、
その背景に、 今も庭先に咲くたくさんのコスモスが写っています。