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タブリンの窓

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タブリンの木製恐竜骨格模型 制作記録 & 戯れ言 http://taburin.jimdo.com/ taburinあっとkfx.biglobe.ne.jp

源氏『空蝉の身をかへてける木の下になほ人柄のなつかしきかな』

空蝉『空蝉の羽におく露の木がくれてしのびしのびにぬるる袖かな』

源氏物語は好きではない。

 今朝、玄関を出ると、石畳の上に蝉の幼虫が転がっていた。
 「どうした?」と触ってみると、かすかに動きがあった。背中が割れ始めていた。
 どうやら、羽化の場所を間違え、転落したらしい。左の前足の先端が欠けている。何度か木の枝につかまらせようと試みたが、無駄だった。

 夕方から朝方にかけて、安全な時間帯に羽化するはずの蝉。
 土中で5年も過ごし、地上では3週間も生きられない蝉。
 空を舞い、雄だったらにぎやかに鳴くこともできたろう。
 
 この蝉、さぞかし無念であったろう。
 準備が整い、いよいよ羽ばたくという段階で、致命的なミスをしてしまった。
 空を舞い風を切る爽快さも、高い空からの眺めも夢見たことだろう。

 年甲斐もなく、涙が出てしまった。
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by carnotaurin | 2006-07-16 08:35 | いきもの