稲刈り手伝い
家族のモタモタで出発が遅れ、仕方がないので高速道路に入ったらこれまた連休初日の渋滞…
結局実家に着いたのが昼前。天気は薄曇りで、あまり暑くもなしというよい状態でした。既に最後の作業が始まっていて、即、私も仕事モードに。
親爺は始めたら終わるまで休まないんです。
ぶっ続けで5時間ほど。4枚ある田の最後の1枚を、スムーズに終えることが出来ました。
今年は夏の暑さで稔りが良く、また台風も来ていなかったので倒れている稲もなく、実に順調でした。
単純なくり返しの作業、やっている間にいろんなことが脳裏をかすめます。
仕事の進め方などは、「ここはこうした方がいいんじゃないか」と思うこともあります。しかし、親爺は何年も自分のやり方で経験的にやってきた方法でやっています。事業所のいう「改善」は自分でやってきているわけです。だから私も、あえて口は挟みません。求められたときだけです。それでいいのです。
農業界でも、高齢化が進んでいます。近所の様子を見てもそうです。お年寄りばかりです。だから、性能のいい機械は必要です。しかし、農業用機械って高いんですよ。大規模農業なら割に合うのでしょうが、中小農家には厳しい出費です。コンバイン(稲刈り&脱穀機械)一台で高級車が買えます。そのコンバインを使うのは、年に数日です。うちのコンバインは二条刈りで、籾は袋に入れる旧式の物です。
(注:「刈り取りの歴史」
①手刈り=鎌でひと株ずつ刈り取り、ワラで結び、天日で干す。
②歩行式刈り取り機=機械が刈り取って、束を紐で結んで横にポンポンと投げ出していく。子供心に感心しました。 やはりその後は天日干し
③コンバイン=稲刈りプラス脱穀のコンビネーション
ここで発生する課題は、脱穀後の籾をどうするかということ。袋に入れた籾を別途、田から運び出すという作業が必要だが、最近はコンバイン内に籾を蓄積し、いっぱいになったら軽トラックなどに移動して、ノズルで排出するというのが主流。人力が機械力に代わってきています。高齢化社会では仕方のないことです。我が家は旧式で、袋に直接入れて、それを人力で運び出します。)
このあと、どうなっていくのか。
今のままあと10年続くとは考えられません。
私がいつかは今ある家や土地を継ぐことになるのかも知れません。
しかし、私にはすべてを引き継げるとは思いません。そうした場合、第三者や業者に委託する事になるのかも知れません。そうした場合にビジネス的にはいいのかも知れませんが、二次的三次的な問題は発生してくるでしょうね。それは個人の域にとどまらず、社会的な問題にもなりうるでしょう。
みなさんの食べるお米…その背景にある日本の米事情 結構厳しい状態です。
学校給食でも、いまだに輸入麦を使ったメニューが多いです。そこまでしてパンを食べさせる必要があるのでしょうか。
確かにパンはおいしいし、手軽でもあります。パンそのものが良くないと言っているわけではありません。しかし、讃岐うどんの主原料や醤油の原料までは殆ど輸入であることを考えると、やはりおかしいと思います。
さて、新米と餅米をもらってきました。
うちの家族は半分以上西洋系ですが、私は、ご飯とみそ汁派です。