Tyrannosaurus head 15
しかし、私は、家(と家のまわり)にこもり、木くずにまみれる頭の制作に取り組んだのでした。
今日は頭骨の分解。
ただし、側面の分解は、あれこれ考えた結果、二つに分けることにしました。本来の強固なつながりだった部分(ゆるみの少ない結合部分)は、あえてばらす必要はなかろうとの判断です。
つなぎには木パテ(細かい木くずを木工用ボンドで粘土のようにしたもの)を施し、脳函を所定の位置にあてて、つなぎました。
しかし、なんだかしっくり来ない。
だいたい、作っている内に、「あれ?こんなはずじゃなかった!」と思って削ってしまったりしたところが、後になって寸足らずになったりすることがあったりするのです。今回は、後眼窩骨の右目の下にある部分を、薄くしすぎたこととが悔やまれます。また、前顎骨も作り直しです。初めから図面通りにいけばいいものを、余計な算段をすると失敗します。
さて、これらがしっかりと、且つ柔軟にくっついた後は、鼻骨、前顎骨を調整して取り付けます。これで上部分の外見はできあがりです。
その次は難関です。頭骨内部の骨を入れていきます。これまたはっきり言ってかなり面倒です。この「三枚下ろし方法」は難しいです。やはり、ひとかたまりから全体をくり抜いて、あとから内部の整形のために分割する方が簡単じゃないかなんて思います。次回はそうします。(あ…そのためには少なくとも10㎝角の木が無ければ…)この方法で大きな作品を仕上げた「まんまさん」を尊敬します!